歯は食べものを細かく噛み砕いて消化を助けるだけでなく、正しい発音を導き、正しい噛み合わせによって身体のバランスを整えるという役割もあるということをご存じでしょうか? さらに、しっかりと噛むことで表情筋が鍛えられて豊かな表情をつくることができ、また脳への血流が促されるため認知症の予防にもつながります。
虫歯や歯周病といったお口のトラブルで歯が失われると、これらの役割が十分に果たせなくなります。虫歯や歯周病は初期段階ではっきりとした自覚症状が出ないので、痛みを感じたときにはすでにかなり進行している可能性があるので注意が必要です。少しでも痛みや違和感を覚えたら我慢せずにすぐ、福岡市東区千早・香椎地域の歯医者「ながの歯科」にご相談ください。
一般歯科では主に虫歯治療を行っています。「虫歯」は、虫歯菌がお口の中で糖分を栄養にして酸をつくり出し、その酸によって歯が溶かされてしまう病気です。ごく初期の段階であれば正しい歯みがきのみで治るケースもありますが、その時期を過ぎてしまえば、あとは進行する一方です。早めに治療を受けることで治療にかかる費用や時間も抑えることができるので、当院と一緒に早期発見・早期治療を目指しましょう。
根管治療とは、重度の虫歯の状態で歯を抜かずに維持するための治療法です。歯の根を通る根管(こんかん)と呼ばれる細い管から神経や血管を抜き取り、きれいに消毒して薬剤を詰めます。溶かされてしまった歯の機能をおぎなうため、クラウン(被せもの)で治療箇所をしっかり覆ったら治療は完了です。
根管は直径1mmに満たないほど細く、非常に複雑な構造をしているので、治療を成功させるには丁寧かつ確実な作業とそれを可能にする高い技術・充実した設備が欠かせません。当院では、根管拡大を形成するのに「ニッケルチタンファイル(NiTiファイル)」という器具を採用しています。通常用いられるステンレス製のファイルに比べて弾性があり、根管の形状にフィットして段差ができにくいので、虫歯の再発リスクを抑えることが可能です。
歯周病は、歯周病菌が出す毒素によって歯ぐきなどの歯周組織に炎症が起きる病気です。歯周病が進行すると歯を支える顎の骨(歯槽骨)が溶け、歯が抜け落ちてしまうこともあります。痛みなどの自覚症状はほとんどなく、いつの間にか進行してしまうという特徴があるので、定期検診で早期発見に努めましょう。
これらの症状にひとつでも心あたりがある方は、歯周病にかかっている可能性があります。日本人が歯を失う原因の第1位は、虫歯ではなく歯周病です。近年は高齢の方だけでなく、10代や20代の若い方が発症するケースも増えてきています。一度溶かされた骨はそのままではもとに戻らないので、骨に影響が出ない早い段階で治療を受けることが大切です。
歯周病を引き起こす歯周病菌は、細菌のかたまりである歯垢に大量に潜んでいます。歯周病を防ぐには、毎日の歯みがきでこの歯垢をきれいに落とさなくてはなりません。しかし、どんなに正しくみがいていても、歯みがきだけでは落とし切れない汚れが少しずつ蓄積していきます。歯科で定期的にプロのクリーニングを受け、予防効果を高めましょう。
初期段階の歯周病で、歯ぐきが炎症を起こした状態です。歯ぐきが腫れたり、歯みがきで出血したりすることがあります。
スケーラーという専用の器具で歯石や歯垢を取りのぞく「スケーリング」を行います。また、効果的に歯垢を取りのぞけるよう、歯みがきの方法を指導します。
歯と歯ぐきが剥がれ、歯ぐきが腫れることで歯周ポケットが形成されます。そこに歯垢がたまり、進行しやすくなります。
同じくスケーリングで歯石や歯垢を取りのぞきます。効果的な歯みがきの方法も指導します。
炎症がひどくなり、歯周ポケットの深さが4mmを超えた状態です(正常な状態は2~3mm程度)。歯ぐき以外の歯周組織にも炎症がおよび、口臭がきつくなります。歯槽骨が溶けはじめるのもこのタイミングです。
歯周ポケット内部に付着した歯垢や歯石を取りのぞく「歯周ポケット掻把(そうは)術」を行います。術後は「ルートプレーニング」で歯の表面を滑らかにみがき、歯垢の再付着を防止。当院ではレーザー治療器を導入しており、痛みが少なく回復の早い治療が可能です。
歯周ポケットがさらに深くなり、6mmを超えた状態です。歯槽骨が大量に溶かされているので歯が支えきれず、グラつくようになります。口臭もさらにきつくなり、歯ぐきから膿が出ることもあります。
歯ぐきを切開して目視しながら歯根の汚れを取りのぞく「フラップ手術」や、レーザー治療を行います。抜歯が必要なケースもあり、その場合は入れ歯やインプラントなどの補綴(ほてつ)治療で、失った歯の機能をおぎないます。
歯周病の治療費には、基本的に健康保険が適用されます。ただし進行した重度の歯周病を改善するための「再生療法」など、一部の新しい技術・治療法には保険が適用されず、そのぶん自己負担が増えてしまいます。抜歯が必要になれば、入れ歯やインプラントで歯の機能をおぎなわなくてはなりません。
インプラント治療は歯槽骨にインプラント(人工歯根)を埋めこみ、それを支えにして人工歯を装着する治療法です。天然歯に近い見た目や噛み心地が得られますが、歯周病で歯槽骨が溶かされた状態ではインプラントを支えることもできません。その場合、自費診療であるインプラントの費用に加え、再生療法にかかる費用負担も必要となります。保険が適用できるかどうかも含めてさまざまな選択肢をご提案・ご説明いたしますので、まずはご相談ください。
虫歯の痛みを感じながらも、ついつい治療を先延ばしにしてしまう――そうなる原因のほとんどは、治療にともなう痛みに抵抗感や苦手意識があるからです。当院では患者さんに不安なく通院していただき、気軽に健康な口腔内環境を維持していただけるよう、痛みの少ない治療「無痛治療」への取り組みに力を入れています。
麻酔は痛みによる負担を軽減するために打つものですが、麻酔の注射針を刺した瞬間の痛みが苦手な方は多いのではないでしょうか? 当院では麻酔を打つ前に“塗る麻酔”として知られる「表面麻酔」で歯ぐきの感覚を軽く麻痺させ、痛みを感じにくい「極細の針」を使って麻酔を施します。しかも「電動麻酔器」によって麻酔液の注入量を調整するため、余分な圧力(圧痛)がかかることもありません。「表面麻酔」「極細の針」「電動麻酔器」の3点によって、当院では麻酔の痛みをできるだけ抑えています。
当院では患者様の負担を考慮し、歯周病治療に炭酸ガスレーザー機器を導入しています。レーザー治療には、痛みがほとんどありません。加えて炭酸ガスレーザーには患部の炎症や腫れを和らげる効果があり、出血も最小限に抑えられるので、術後の良好な経過も期待できます。
炭酸ガスレーザー機器は、以下のようなさまざまな歯科治療に応用することができます。
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